株主・投資家の皆様へご挨拶

国内事業の競争力強化と海外収益の拡充を 国内事業の競争力強化と海外収益の拡充を
代表取締役社長 里見 嘉重

株主の皆様には日頃よりご理解とご支援を賜わり厚く御礼申し上げます。

この度2023年3月期の連結業績を発表いたしました。
2023年3月期におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の影響が和らぐ中で経済活動の正常化が進み、国内需要を中心に景気は緩やかな持ち直しの動きが続きました。一方で、ウクライナ情勢の長期化や世界的な金融引き締めを背景とした世界経済の減速懸念、急激な為替変動や原材料価格の上昇、半導体を巡る米中貿易摩擦による影響など、依然として先行き不透明な状況が継続しております。
当社グループの主力取引先である自動車業界は日本国内では半導体の供給制限の状況は緩和しつつありますが、原材料価格高騰の影響を受けております。海外子会社では為替の円安の影響により売上は増加しておりますが、上海ロックダウンの影響による工場の生産停止が長期間にわたり発生しました。
このような状況のもと当社グループは、社会情勢の変化や需要を的確に捉え、将来を見据えた幅広い視野を持ち、高いレベルでの技術サービスの提供とグローバル化を推進し、持続的な成長と顧客の信頼を獲得するよう努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は56,786百万円(前年同期比13.6%増)、営業利益は3,655百万円(同36.2%増)、経常利益は3,809百万円(同24.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,478百万円(同62.9%増)となりました。

今後の見通しにつきましては、グローバル経済全体は緩やかな回復傾向を見込んでおりますが、ロシア・ウクライナ情勢、その影響等によるエネルギー価格・原材料価格の動向、米中貿易摩擦の激化等、依然として不透明な状況です。
2023年4月よりNVH事業関連の子会社3社を新たに加え、「私たちは、お客様の価値向上に寄与し、未来創造のパートナーとなりたい」との経営理念のもとグループ従業員一丸となり、今まで培ってきた顧客からの信頼を大切にし、お客様に対し「あ、それ良いね!」を提供する会社を目指して参ります。

今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い致します。