株主・投資家の皆様へご挨拶

国内事業の競争力強化と海外収益の拡充を 国内事業の競争力強化と海外収益の拡充を
代表取締役社長 里見 嘉重

株主の皆様におかれましては、日頃よりご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

当連結会計年度の我が国経済は、雇用・所得環境の改善による個人消費の底堅さや、デジタル化や脱炭素関連の旺盛な設備投資に支えられ、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、海外の金融引き締めによる景気抑制や中東情勢等の地政学リスクに伴う供給網の混乱など、先行き不透明な状況が続きました。
当社グループの主要取引先である自動車業界におきましては、生産供給体制の正常化に伴い、主要顧客の稼働が安定的に推移した一方で、原材料価格・エネルギーコストの高止まりや主要国の通商政策の変化、さらには異業種からの参入による競争激化など、依然として厳しい状況が続いております。
このような状況の下、当社グループは、社会情勢の変化や需要を的確に捉え、将来を見据えた幅広い視野を持ち、高い付加価値が込められた製品を提案すること、そのような付加価値を創出する「コト作り」に注力した製品開発に繋げるべく邁進してまいりました。
具体的には、自動車業界の変革期における電動化を見据えた製品開発・提案活動を強化し、国内外メーカーの次期開発車種への採用拡大に注力いたしました。また、持続的な成長に向けた経営基盤の強化として、不採算事業のポートフォリオの見直しやグローバル供給体制の最適化による収益性の向上を図り、顧客の信頼獲得に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は73,307百万円(前年同期比4.7%増)、営業利益は6,487百万円(同32.1%増)、経常利益は7,089百万円(同58.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,694百万円(同66.9%増)となりました。

当期の期末配当金につきましては、業績及び事業展開を勘案して、1株につき36円50銭とさせていただきました。これにより、期末配当に中間配当を加えた年間配当金は、前期比28円増配の1株につき53円となります。

今後の我が国経済の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善が続く中で、緩やかな回復が期待されます。しかしながら、物価動向や為替相場の急激な変動、地政学リスクの長期化が景気を下押しする懸念もあり、不確実性の高い経営環境が継続すると思われます。
当社グループにおきましては、上記の景気悪化のリスクを踏まえながらも、顧客満足度を高めるべく、質の高い付加価値が込められた製品を提案してまいります。

「私たちは、お客様の価値向上に寄与し、未来創造のパートナーとなりたい」との経営理念のもと、グループ従業員一丸となり、今まで培ってきた顧客からの信頼を大切にし、顧客に対し「あ、それ良いね!」を提供する会社を目指してまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。